非営利団体
Breast Cancer Now
Facebookのリール広告で主力募金イベントの認知度をアップ
20年以上の歴史があるBreast Cancer Nowの「wear it pink (ピンク色を身に付けよう)」デーは、今や英国で広く認知された募金イベントになっています。乳がん啓発月間に行われるこのイベントでは、何千人もの人々が自らのコミュニティでピンク色のものを身に付けることで、命を守るための世界的な研究や、暮らしを変える支援サービスというBreast Cancer Nowのミッションの推進に不可欠な寄付金を募ります。
課題
Breast Cancer Nowは、ピンク色のものを身に付けるだけという参加の手軽さを強調し、支援者の行動を促そうとしました。最終目標は、支援者をウェブサイトに誘導し、募金パックに登録することで募金活動を支援してもらうことでした。その取り組みを支え、できる限り多くの人にリーチするため、Breast Cancer Nowは、リール向けのクリエイティブを通常のデジタルキャンペーンに追加しました。
ソリューション
Breast Cancer Nowは、Metaと協力して通常のキャンペーンと並行してテストするリール広告用クリエイティブを作成しました。リール用クリエイティブのベストプラクティスに従って音声付きの縦型動画をセーフゾーンに収まるように作成し、ストーリーを生き生きと伝えるために、テキストオーバーレイやさまざまなトランジションなどのクリエイティブ要素を追加しました。そして、どちらのリール広告にも強力なCTAを含めました。
成果
Breast Cancer Nowは、リール動画向けアセットの効果をテストするため、通常のキャンペーンにリール向けクリエイティブを追加したものと、リール向けクリエイティブを追加していないものを比較する2週間のA/Bテストを実施しました。
- 勝者は、通常広告にリール向けクリエイティブを組み合わせた広告セットで、同じテストを実施した場合に再度勝者になる信頼度は76%だった。
- 通常広告にリール向けクリエイティブを組み合わせた広告セットのほうがウェブサイトへのトラフィックが多く、CPCは11%減、CPMも20%減となった。
- リール広告を含めた広告セットは若年層にリーチした一方で、通常広告のみの広告セットでコンバージョンしたのは45~54歳の層だった。
わかったこと
- 配置戦略: フィード以外にも配置を拡大する戦略によって、新たなオーディエンスにリーチできる。
- A/Bテスト: A/Bテストの効果測定ソリューションを利用すると、戦術同士を比較し、結果の単価が良い方を確認できる。
- 9:16の動画を組み込んで魅力的なリール広告を作成: リールは画面全体を使う没入感の高い動画フォーマットだが、親しみやすいクリエイティブにするため、動画をメインに配置し、9:16にサイズ変更することを検討する。
- リール広告に見た人が楽しめる音声を付ける: 音声(音楽、ボイスオーバー、サウンドエフェクトなど)は、リールのエンゲージメントと魅力を高める重要な要素。
- メッセージが明確になるようにセーフゾーンに収める: メッセージがリールのユーザーインターフェイスと重ならないように、広告の下部35%には重要なクリエイティブ要素、テキスト、ロゴを配置しないようにする。
- クリエイティブの基本を習得したら、「リールらしい表現」を模索してリール広告をレベルアップさせる。リール向けに作成されたクリエイティブを追加すると、キャンペーン全体のパフォーマンスが向上する。