デザイナーにとって自由な発想を形にできる格好のアイテムであるシューズは、2026-27年秋冬のランウェイでひときわ存在感を放った。セリーヌ(CELINE)のジャズシューズやグッチ(GUCCI)のクラシックなパンプスといったアイコニックなモデルの再解釈から、ディオール(DIOR)の自然界に着想を得た、より大胆なデザインまで、今季を象徴する9つのトレンドを紹介する。
1. ジャズシューズ
バレエをはじめとするダンスの世界はファッションに影響を与え、そのエッセンスはさまざまなコレクションに取り入れられてきた。セリーヌでのファーストコレクション以来、マイケル・ライダーが継続して提案しているのも、ダンスシューズのひとつであるジャズシューズ。シーズンを重ねるごとに、新たな解釈を加えている。セルジュ・ゲンズブールが愛用したことでも知られるこの一足は、この冬再びストリートを席巻しそうだ。
2. ソックス×パンプス
ランウェイで新たなファッションの潮流が生まれれば、瞬く間に世界中のストリートへと広がっていくもの。2026-27年秋冬のプラダ(PRADA)とマルニ(MARNI)で見られた、ソックスとパンプスの組み合わせも、次なるブームとなるのだろうか?
3. サイハイブーツ
2010年代へとタイムスリップ。スキニージーンズとサイハイブーツの組み合わせが空前のブームを巻き起こしたのもこの時期だ。ニコラ・ブロニャーノが率いるY2Kムード漂うセブン フォー オール マンカインド(7 FOR ALL MANKIND)では、このスタイリングがカムバック。今季を代表するトレンドのひとつとなっている。
4. 大ぶりなフラワーモチーフ
ジョナサン・アンダーソンが手がけたディオールの2026-27年秋冬コレクションでは、花々をまとったルックが牧歌的なムードを漂わせた。なかでも目を引いたのが、シューズにそっと添えられた睡蓮のモチーフ。自然を感じさせる詩的なアクセントとなっていた。
5. スリッポン風ミュール
今季、デザイナーたちがこぞって提案しているのが、快適さを重視したミュール。なかでもミュウミュウ(MIU MIU)では、新たなエレガンスを体現したミュールが登場。クラシックなハイヒールパンプスにも引けを取らない存在感を示した。
6. ランニングシューズ
街を歩き回るなら、やはりスニーカーが頼りになる。ただし、どんなスニーカーでもいいわけではない。今季は、ニュートラルカラーと洗練されたシルエットで、スポーティなムードと現代的なエレガンスを両立したランニングシューズが目を引く。何気ない日常さえも、ちょっとした冒険へと変えてくれるに違いない。
7. クラシックなパンプス
いつだって足もとを洗練させてくれるパンプス。なかでもブラックは、ワードローブに欠かせない永遠の定番として、その地位を揺るぎないものにしている。
8. 70年代ムードのブーツ
今季を包むのは、名曲「にくい貴方」で知られるナンシー・シナトラを思わせるムード。冬の定番であるブーツのなかでも、1970年代を象徴するようなスクエアヒールと、脚にぴったりとフィットするシルエットが今季の気分。脚のラインをすらりと長く見せ、存在感のある足もとを演出する。
9. Tバーシューズ
1920年代に広く親しまれ、チャールストンを踊るダンサーたちの足もとを彩ったTバーシューズは、今なおその魅力を失っていない。それは今季のランウェイを見れば一目瞭然だ。デザイナーたちはシーズンごとにこのクラシックな一足を再解釈し、新たな息吹を吹き込んでいる。
Text: Alexandre Marain Adaptation: Kie Uchino
From VOGUE.FR
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