なぜ今、バナナが美容トレンドに?
ハチミツや抹茶、オーツ麦など、食品由来の美容はこれまでも度々トレンドに浮上してきたが、2026年、突如としてビューティーシーンの主役に躍り出たのが「バナナ」だ。この背景にあるのは、消費者の“美容疲れ”だと、世界最大級の美容・ウェルネス予約プラットフォーム「Fresha」でビューティーアナリストを務めるアナベル・タルア氏は分析する。ここ数年、成分の濃度や効果をアピールする、テクノロジー主導の高機能コスメが増加した。しかし、そうした効果至上主義に疲れを感じている消費者も少なくないという。
「今の消費者が求めているのは、耳慣れない美容成分よりも、より自然な心地よさを感じられるもの。ブランド側も、専門的なアプローチから、身近に感じられる製品づくりへとシフトしています。だからこそ、誰もが知っていて安心感のあるバナナが今のムードにフィットしたのでしょう」(アナベル氏、以下同)
食卓でおなじみのバナナは、甘い香りや柔らかなテクスチャーも魅力。どこかノスタルジックで、ホッとするような安心感がある。見ているだけで元気をもらえるイエローのパッケージも含め、それらの要素がストレスフルな現代において、気分を明るくしてくれるムードブースターとして機能しているという。
バナナ成分がもたらす肌や髪への恩恵
欧米の美容フリークたちがバナナに夢中になっている理由は、その使用感の良さだけではない。食品としてのバナナがカリウムやビタミン類、抗酸化物質などを豊富に含むように、スキンケアやヘアケアにおいても、それらのバナナ由来成分は、肌や髪に潤いを与えるアイテムのキー成分として注目を集めている。
「このトレンドをうまく取り入れたブランドが、バナナ由来の栄養素を活用してマスクや美容液、リップトリートメントを作っているのです」
過去には、バナナの皮を顔に乗せるDIYフェイスパックが欧米のSNSで流行し、議論を呼んだバナナ美容。それが今では、心地よく使える洗練された化粧品へと形を変えている。ここで注意したいのが、製品の選び方。バナナの香りやパッケージを採用したバナナコンセプトのコスメと、バナナ由来の美容成分を配合した製品が存在する。
「その違いは必ずしも明確ではありません」とアナベル氏は指摘する。「バナナは香りや色としても非常に人気があるため、香水やリップバームなど、有用成分を含んでいないこともありますのでよく確認してください」
フレグランスや色付きのリップバームとして楽しむのか、スキンケアとしての恩恵を受けたいのか、目的に応じて成分表を確認することが重要に。
初めてのバナナ美容、何から取り入れる?
実際にバナナ美容をルーティンに取り入れるなら、どんなアイテムから始めるのが正解だろうか。
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「ヘイリー・ビーバーが手がけるロード(RHODE)が発売したバナナ風味のペプチドリップや、プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)のバナナにインスパイアされたリップバームなどは、このトレンドをいち早く取り入れた人気アイテム。年末にかけて、こうしたリップケアはもちろん、肌を潤すフェイスマスクやアイパッチなどもさらに増えていくと予想しています」
バナナが持つ保湿へのアプローチは、朝のメイク前のリフレッシュや、睡眠中に肌を労るナイトケアにもぴったりだという。
「最もお伝えしたいのは、このトレンドを純粋に楽しむことです。奇跡的な美肌効果を期待するというよりも、いつものルーティンを少しハッピーにしてくれるアイテムとして、ぜひ気軽にバナナ製品を取り入れてみてください」
2026年のマストバイ。エディター厳選のバナナ・ビューティー4選
プラダ(PRADA)リップ バーム フロスティング ケア
プラダの2011年春夏コレクションのバナナプリントが、リップバームになってカ��バック。鮮やかなイエローは唇のpHに合わせてピンクに発色し、ゴールド&ピンクラメが繊細な輝きをプラス。ほのかなバナナの香りも遊び心たっぷり。
ジュリエット ハズ ア ガン(JULIETTE HAS A GUN)バナナ ラッシュ オードパルファム
熟したバナナとメープルシロップを主役に、クリーミーなココナッツやフランジパニ、バニラ、サンダルウッドを重ねて。甘さのなかにセンシュアルなムードを宿した、大人のためのバナナフレグランス。
シャイシャイシャイ(SHAISHAISHAI)PDRN トーンアップサン UVプライマー
バナナの果肉を思わせる明るいカラーが、白浮きせず自然なトーンアップを叶える。UV対策に頼れるSPF50+・PA++++でありながら、うるおいのあるなめらかな使い心地も魅力。バナナ果実エキス配合。
スキンフード(SKINFOOD)バナナPDRN シルキーパッド
バナナ由来の植物性PDRNを配合した、“バナナPDRN”シリーズのトナーパッド。摩擦感の少ないやわらかなパッドが、うるおいを与えながら肌悩みをケア。朝のメイク前にも、夜の集中ケアにも活躍。
話を聞いたのは……
アナベル・タウルア
世界を牽引する美容・ウェルネスの予約プラットフォーム「Fresha」のビューティー・エキスパート。美容のプロフェッショナルが集うグローバルなネットワークを活用し、常に最新の美容およびウェルネスのトレンドを発掘・分析している。「HairCon」や「Beautyworld」、そして直近ではパリのオートクチュール・ファッション・ウィークなど、国際的なイベントにも定期的に足を運び、業界の最前線で動向をキャッチ。彼女の鋭いインサイトと解説は、世界中のビューティー、ファッション、業界専門誌で広く取り上げられている。
Text: Tomoko Takahashi Editor: Makiko Yoshida

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