そもそも、コラーゲンは何からできている?
コラーゲンは、私たちの体の構造を支える重要なたんぱく質。管理栄養士で「Real Nutrition」創設者のエイミー・シャピロによると、体内でもっとも多く存在するたんぱく質であり、肌や骨、結合組織を構成する主要な成分でもある。
問題は、コラーゲンが動物由来の成分だということ。シャピロによると、コラーゲンは動物にしか存在せず、鶏肉、豚肉、魚、牛肉の皮膚や骨、結合組織、さらにはボーンブロスなどに含まれる。マウント・サイナイ病院で外来臨床栄養コーディネーターを務める管理栄養士、アビゲイル・コレンも、市販のコラーゲンパウダーやサプリメントは、一般的に牛、豚、または海洋由来の原料からつくられていると説明する。
では、肉をあまり食べない人や、植物性の食生活を送っている人はどうすればいいのか? コラーゲンを意識するなら、どんな食品を選び、どのような栄養素を摂ればいいのか。専門家のアドバイスを見ていこう。
コラーゲンは植物性の食品から摂れる?
結論から言えば、答えはノー。コラーゲンは動物由来のため、両専門家とも、ベジタリアンが直接摂取できるコラーゲンは存在しないと話す。
コレンによると、魚介類は食べるものの肉類は食べないペスカタリアンならマリンコラーゲンを、卵や乳製品を食べるラクト・オボ・ベジタリアンなら卵膜由来のコラーゲンを選ぶという方法もある。ただし、いずれも一般的に広く手に入るとは限らない。
では、市場で見かける「ヴィーガンコラーゲン」とは何なのか。シャピロによれば、実はコラーゲンそのものではない。グリシン、プロリン、リジンなどのアミノ酸や、ビタミンC、亜鉛、銅など、体内でのコラーゲン生成をサポートする栄養素を組み合わせたものだという。
「本物のコラーゲンはヴィーガンにはなり得ない。そもそもコラーゲンは定義上、動物性たんぱく質だから。植物には天然のコラーゲンは存在しない」とシャピロは説明する。
「これらの製品が、動物由来のコラーゲンと同じ効果を再現できるかどうかについては、まだ十分なデータがありません」とコレンは付け加える。
肉を控えたい人のためのコラーゲン対策
ベジタリアンはコラーゲンそのものを直接摂取することができない。だからこそ、ポイントになるのは、体内でのコラーゲン生成をサポートする食品やサプリメントを選ぶこと。シャピロとコレンの両専門家は、以下の3つをすすめる。
1. コラーゲンをサポートする栄養素を意識する
コレンによると、バランスの取れたベジタリアンの食生活であれば、たんぱく質やビタミンCはすでに十分に摂取できているはず。これらは、体内でのコラーゲン生成をサポートする栄養素だ。シャピロも同意し、さらに亜鉛や銅、アミノ酸を豊富に含む食品を摂ることをすすめている。
卵を食べるベジタリアンであれば、卵白も選択肢のひとつ。シャピロによると、卵白にはコラーゲンの生成に欠かせないアミノ酸、プロリンが豊富に含まれている。
2. コラーゲン生成をサポートするサプリメントを取り入れる
エビデンスはまだ限られているものの、シャピロによると、植物由来のコラーゲンサポート系サプリメントには、体内でのコラーゲン生成をサポートするビタミンC、ビオチン、アミノ酸などが配合されていることが多い。
3. マリンコラーゲンのサプリメントも選択肢に
先述のとおり、ペスカタリアンであれば、コレンはマリンコラーゲンのサプリメントを選択肢として挙げる。
「マリンコラーゲンが牛や豚由来のコラーゲンペプチドとどう比較されるのかについては、質の高い臨床試験がまだ多くありません。ただ、構造は同じなので、体内でも同様の作用が期待できます。また、動物由来のコラーゲンと同様に生体利用率が高く、体内に吸収されやすい。両者に同じような効果があることを示す研究もあります」
FROM VOGUE. USA
Text : Audrey Noble Adaptation : Kyoko Takahashi
